平成27年4月~ 勉強会の内容

 勉強会参加者のみに公開。

 

運氣九篇読み合わせ 。

 

その年、季節に合わせた臨床報告。

 

進化していく証、虚実、回旋の指導。

 

 

平成27年4月26日 勉強会の内容

 

札幌エルプラザにて定例会が行われました。

 

運氣九篇読み合わせ

五運行大論 第六十七の9ページ

 

ここで大切なのは、動静の上下は十干(先天の気)をいう。
象=蔵象病=五臓(地球の公転による)⇒形がはじめてできる。
後半部分は三焦論について述べられている。

・干支と九星における人の本性・生き方の全体像。

 

午後の実技

・虚実の新しい判別法。

・脈診、本治、背部標治の指導。

 

 

平成27年3月8日 勉強会の内容

 

札幌エルプラザにて定例会が行われました。

 

午前 東洋医学の基礎

 ・五臓生理、働き。

 ・五志、魂と神、精神活動について。

 

運氣九篇読み合わせ

五運行大論

・五運、南政論・北政論による上下、太陽の向き。

・六気、司天・在泉、時間の流れによる気象変化(四時の気)。

 

午後の実技

・脈診、本治、背部標治の指導。

 

 

平成27年2月15日 勉強会の内容

 

札幌エルプラザにて定例会が行われました。

 

午前 東洋医学の基礎

①東洋医学の全体像と運氣論の関係は?
②臓腑経絡の生理と運氣論の関係。
 ・五臓六腑とは何?
 ・五臓とは一言で。
 ・六腑とは一言で。

 ・五臓と六腑の関係。
 ・五臓六腑の各生理。

 

運氣九篇読み合わせ

五運行大論

・二十八宿、天門地戸。

 

午後の実技

・新しい回旋法の解説。

・新しい回旋法による、本治法、標治法の実技指導。

 

 

平成27年1月18日 勉強会の内容

 

札幌エルプラザにて定例会が行われました。

 

午前 運氣九篇読み合わせ

天元紀大論

・天の陰陽、六気・三陰三陽について。

・六気、自然と肉体の関係。

・君火と相火、精神と肉体のバランスについて。

・五運、六気の変化、見所について。

 

午後の実技

・脈診、本治、背部標治の指導。

 

 

平成26年12月14日 勉強会の内容

 

札幌エルプラザにて定例会が行われました。

 

午前 運氣九篇読み合わせ

天元紀大論

・気の多少、形の盛衰、三陰三陽について。

・虚実と男女、陰陽と左右、病の重さについて。

・脈から分かるその人の五運、六気、九星の状態について。

(見た目で分かる、簡単な判定方法)

 

午後の実技

・脈診、本治、背部標治の指導。

 

 

平成26年11月23日 勉強会の内容

 

社会福祉総合センター第2会議室にて定例会が行われました。

 

午前 運氣九篇読み合わせ

天元紀大論

・先天八卦、後天八卦、万物のの生成。

・主運、主気、客運、客気とのつながり。

 

五行の解説。

制化による虚実の見方・考え方。

腹診への応用方法。

 

午後の実技

・腹診による虚実、病症展開。

・脈診、本治、背部標治の指導。

 

 

平成26年10月26日 勉強会の内容

 

社会福祉総合センター第1会議室にて定例会が行われました。

 

午前 運氣九篇読み合わせ

天元紀大論

・五運六気はどういう所から生まれてきたのか?

・どういう意味を持っているのか?

・どうやったら上手く生きられるのか?

午後の実技

・脈診、本治、背部標治の指導。

 

 

平成26年9月21日 勉強会の内容

 

札幌エルプラザにて定例会が行われました。

 

・自由発表。

 リフレクソロジー(英国式)について。

 精神疾患について。

 

午前の講義

・五運、六気について。

・太過、不及、平気。

・常化、淫勝、反勝、相勝。

一言で病症展開はこれだけ。

 

午後の実技

・脈診、本治、背部標治の指導。

・虚実の脈の新しい見方。

 (秋分から分かりにくくなっているため)

 

 

平成26年7月13日 勉強会の内容

 

札幌エルプラザにて定例会が行われました。

 

・自由発表。

 イラストレーターによる出版界の裏話。

 

午前の講義

・運氣九篇を理解する為に必要なもの。

・六節臓象論の解説。

・今の季節の病の軽重の見所。

・天の気、地の気の見所。

 

午後の実技

 ・脈診、本治、背部標治の指導。

 

 

 

平成26年6月8日 勉強会の内容

 

札幌エルプラザにて定例会が行われました。

 

・会員臨床報告。

 運氣論治療による体質の見方&治療方針の立て方指導。

 男女による左右陰陽の違い。

 先天の虚について。

 痛みの種類による邪気の見分け方。

 

午前の講義

・運氣論では陰陽から何が分かるのか。

 (今回は水火・精神の解説) 

・朝昼夕夜いつ症状がひどいかでわかること。

・春、秋の陰陽について。

 どこが中心かで経絡、臓腑どちらが中心に書かれているのかかわる。

 

午後の実技

 ・脈診、本治、背部標治の指導。

 

 

 

平成26年5月11日 勉強会の内容

 

札幌エルプラザにて定例会が行われました。

 

・会員臨床報告。

 (運氣論治療による体質の見方&治療方針の立て方指導)

 

午前の講義

・運氣論では陰陽から何が分かるのか。

 (今回は心の部分についての解説) 

・今年の前半(司天)の気象(六気)と人体への影響について。

 

午後の実技

 ・脈診、本治、背部標治の指導。

 ・温病と傷寒論の違い。

(咳が取れにくく、アレルギー・気管支症状として残ることが多い)

・証間違いや痛い鍼による誤治について。

 

 

平成26年4月13日 勉強会の内容

 

札幌エルプラザにて定例会が行われました。

 

午前の講義

・八綱弁証。運氣論からみた解説。

・運氣論では陰陽から何が分かるのか。

 

午後の実技

・発展した証立ての確認。

・脈による虚実判定。

・脈診、本治、背部標治の指導。

 

平成25年12月8日 勉強会ご報告

 

〇基礎講座はありませんでした。

 

〇運氣論奥諺解「歲会を論ず第十八」より

 ・歲会とは、五運の気と、方位の五行の属性が同じ気で、平気となる。

  この時は症状が穏やかに出る。慢性病で虚弱な人(先天の気の衰え)

  に効果大。

  

  水運 丙 ひのえ + 北の位 子 ね 

  木運 丁 ひのと + 東の位 卯 う 

  火運 戊 つちのえ + 南の位 午 うま

  金運 乙 きのと + 西の位 酉 とり

  ※方位の子・卯・午・酉は東西南北の方位を表し、

   「四正 しせい」と言う。

 

  土運 己 つちのと + 土用 丑 うし

  土運 甲 きのえ + 土用 辰 たつ 

  土運 己 つちのと + 土用 未 ひつじ 

  土運 甲 きのえ + 土用 戌 いぬ 

  ※土用の丑・辰・未・戌は方位で「四遇 しぐう」と言う。

 

  壬 みずのえ + 寅 とら

  庚 かのえ  + 申 さる

  癸 みずのと + 巳 み

  辛 かのと  + 亥 い

  ※〇〇え は陽年、〇〇とは陰年を言う。

 

 

〇午後は実技をしました。

 脈診および刺鍼。

 

〇次年度についての話し合いをしました。

 

平成25年11月10日 勉強会ご報告

 

〇 基礎理論

  テキストより
  ・虚実の判定方法について、男女別に三院三陽での見方。
   ・補法と写法について、
    十干、十二支、九星それぞれに男女別の覚え方。
   ・季節と相克の証と温病について。
 

  また、テキスト以外で、

  つぼの取穴方法を詳しく解説していただきました。
 
〇 運気論奥諺解「天符を論ず第十七」より
  ・天符とは、五運と司天の気が同じ歳で病症が激しい。
   ・今年 (みずのと み) の気象について、
来年(きのえ うま しろくもく  

   せい)の想定される現象、病症、治療方針など解説がありました。
 

〇 午後は実技にて
  ・脈診、刺針の練習
 
・下腹部、腸骨陵、仙腸関節の反応の見方
  を教えていただきました。

 

平成25年10月6日 勉強会ご報告

 

場所:エルプラザ

 

〇基礎講座

 

1)臨床:十二支の証

 

 時間の流れによる陰陽の変化である。

 地球から見た太陽の動きである。

 

 右手を見る時=>土(大地)と金(空)を

         中心にしている。

         易の後天図が入っている。

 

2)九星

 

 四間の気の西と東を中心にしている。

 西が上=>金剛界曼荼羅 東が上=>胎蔵界曼荼羅

 

☆司天の気は、あくまでも太陽を向いている方を示す。昼間ということ。

 

〇運氣論奥諺解 客気を論ず第十六

 

 主気は地の気 客気は天の気 という。

 

 臨床において

 男女別で左右どちらの病になりやすいか?

 病の軽重はどうか?

 

 客気は無形、肉体のスタミナであり、

    三陰三陽の経絡につながる。

    十二支と六氣の経絡の配当。

 

 主気は、形有るものを作っていくことであり、

     臓腑につながる。

     十二支と臓腑の配当。

 

 ☆臓腑、経絡の病症が分かること。

 

〇臨床

 アレルギーと風邪の見分け方、他

 

〇午後は実技

 下腹部、腸骨、仙腸関節の反応の見方

 治療前後の変化の見方

 

 脈診および治療

 

平成25年9月8日 勉強会ご報告

 

場所 札幌エルプラザ

 

〇基礎講座

 運氣論治療の臨床

 1)十干の証の立て方

  少陰の不応(浮)の時、大過の日、不及の日の証の立て方

  少陰の脈が沈の時、魚際のある時の証の立て方

 

〇四聖心源

 

〔五味根原〕

 五味が何から作られるか、

 土が木火金水のバランスを保つ働きが記されています。

 

 講義では、バランスを失ったとき、臨床での病症を

 説明していただき理解を深めました。

 

〔五情縁起〕

 八方位の気が五蔵の気になり

 人の志の感情につながる。

 

 風は動くという働きであり「怒」という感情につながる

 腎の気の弱りにより七情が動き出す。

 

 感情も食べ物と同じ理論で気味のバランスで

 相生 相剋を見ることが大切です。

 

〇午後は実技

 

平成25年7月7日 勉強会のご報告

 

場所 札幌市社会福祉センター

 

〇基礎講座

 1. 十二支と六気

 2. 九星について

 

九星では精神と肉体のバランスを見ます。

 

精神は、十二經流注のめぐりを見ます。

    円滑ならば心は柔軟で環境に適応しています。

 

肉体は、皮膚組織を見ます。

    脈の浮中沈を八卦で表します。

    脈が硬いのは陽、軟は陰です。

 

 

〇四聖心源 〔精神化生〕

 

 精神活動の陽の気 を 「魂」といいます。

 肉体を作る陰の気 を 「魄」といいます。

 

 魂は 肝が主る。

    男性は肝を主る。

 

 魄は 肺が主る。

    女性は肺を主る。

 

 魂は 神に從い往来する者

   積極性、行動力の要素、男性。

 

 魄は、精にならび出入りする者

    精は腎から出てくる。

    足腰が丈夫であること、皮膚の美しら、やわらかさ、女性。

 

 〇午後は実技

 

平成25年6月9日 勉強会のご報告

 

札幌市社会福祉センターにて

 

〇基礎講座

 

  五運十干について、概ね以下の通りです。

 

 1)五運とは何か?
  混沌とした世界から動きが生じ、清いものと濁なるものが二極に分離し形が 

  つくられる。

  五運は、五星ができてその光の影響である。  五運は地面の下(地球内)

  の現象であり、人体の内部(五臓六腑)の変動として表れる。

 

 2)主運とは?
  地球が公転し、さらに地軸の傾きにより季節が生じる。

  春夏秋冬の順次一定にめぐること、

  地球が太陽の西に回ったときに光のあたる方向が東の方位となること、  

  これらは一定の動きであり、主運の概念である。

 

 3)客運とは?
  其の歳の十干に統御され表れる変化のこと。

  主運に加わり季節の変化として表れる。 

  今年の十干は癸(みずのと)であるから、

  火運であり地球内部は熱とみる。

 

 4)十干の臨床の基本

  十干の脈の配当など。


 5)臓腑病と臓象病のちがい

 

  同じ病症で表れても原因(プロセス)には違いがある。

  臓腑病は、臓腑そのものに原因があり現れる病であり、

  臓象病は、五運の陰干と陽干の臓腑の組み合わせをみる。

 

  十干は十二支と九星の証よりも深い病である。

 

 6)運気論とは

  もともとの部分と外の変化の部分をもつ。

  運氣論とは、動きの影響をみる治療である。

 

  たとえば、

  癸 巳 五黄土星 の人では。。。
  癸 ・十干の性質は水陰・腎である。

     これは内の運氣であり自分の内、器とみて、水の性質。

     ・五運では、火運大過である。

     これは外の運氣であり自分表面は火の性質。


〇四聖心源 〔精神化生〕
 「人間の精神はどこからきているのだろうか?」

 を解説していただきました。

 肝は血を蔵すが、血が温まり心火の熱を生じる。

 肺は気を主るが、気は清く升るが肺の気の作用によって下り腎水の気を

 生じる。
 陰中に陽あるは、水が温まり精が満つ。陽中に陰あるは、気清くして神が

 旺す。

 神は心に発するがその前に陽魂がととのうこと。

 精は腎に蔵するがその前に陰魄がととのうこと。

 

〇午後は実技でした。

 脈診の練習

 刺鍼実技


 

平成25年5月12日 勉強会のご報告

 

平成25年度 基礎講座がはじまりました!

全6回を予定しています。

 

☆講座テキストをリニューアル。

 はじめての運氣論治療に必要な内容にしぼりこみました。

 

 今回は、

 Ⅰ.運気論の全体像

  1. 気の詳細

  2. 干支九星の基礎理論

  3. 五運六気の概要
 Ⅱ.一年の気の流れ

  1. 二十四節気七十二候

  2. 五運と六気の各周期

 

 次回予告は 「勉強会」-「2013年 基礎講座の内容」をどうぞ


☆四聖心源

 〔気血原本

  「血」とは、形ある肉体の気をいう。

  「気」とは、それを動かす作用の気をいう。 

 

  肝は血を蔵す。

  血の本は脾によって、生発の令がゆきとどく。

  温暖にして乙木を生じる。

   

  肺は気を蔵す。

  気の原は胃によって、収斂の政を行う。

  清涼にして辛金を化す。  

 

   「原と「本」の意味の違いは、胃と脾の違いと同じである。

   その違いとは?

 

  ☆気血栄衛の視点で気を分けると

   肉体にあるのは「血」であり

   臓腑にあるのは「気」である。

   経絡の中にあるのを「榮」といい、

   肉体をつくる元気を「衛」という。

 

平成25年4月14日 勉強会のご報告

 

○基礎講座はありませんでした。

 次回5月からスタートの予定です。

 

○内の運氣と外の運氣-四柱推命と運氣論の違いのお話し。。。

       四柱推命とは、占いのことです。

   はじめに運氣論が作られ、その後 李虛中(りきょちゅう)という人物によって四柱推命が作られました。

 

  暦は殷の時代から在り、干支九星は天文学の哲学用語として用いられます。

  四柱推命によって内の体質をみて、運氣論によって外の環境をみることになります。内の運氣と外の運氣の両方必要です。

 

 

○四聖心源 〔臓腑生成〕をやりました。

 

 1. 気は、 気 → 陰陽 → 五行 の順に分かれます。

   「気は、こころ

   「陰陽は、形のある世界、二者のバランス関係、人では肉体を見る世界

   「五行は、質、感情や物事の考え方

  です。

 

 2. 「土のはたらきと、先天の気と後天の気の接点のお話しがありました。

  1)つちのと「己」脾とつちのえ「戊」胃 ・・・後天の気

 

        己脾によって、左旋して一年の前半をのぼる。

    先天の気である腎水の気を出していく。

    脾・肝・腎を通じ気が升る、種の栄養が升るということ。

    脾経の經絡は下から上へのぼることに通じる。

 

    戊胃によって、右転して一年の後半をおりる。

    夏至を過ぎたら、栄養補給、冬眠の準備にはいる。

    先天の気ができてくる。

    立秋からは本格的に冬の準備に入る。

 

  2)水・・・先天の気、または 宇宙の気、男女の精子と卵子、

       十干の気、スタミナ、腎、寿命の気、自然治癒力の元である。

  腎の先天の気が己土によってのぼり使われ、

  夏至から戊土によって腎に先天の気をためる。

 

  命門は左右の腎をととのえる。

 

  後天と先天の接点のお話でした。

 

平成25年3月17日 勉強会のご報告

 

○基礎講座 900-1000

  1. 運氣論治療の特長:

   干支九星により原因が臓腑、肉体、感情のいずれにあるか、

   まず大まかに知る。

 

  1)十干によって、病のある、なしをみる。

  2)十二支によって、その陰陽をみる。

  3)九星によって、その性質をみる。

 

  2. 干支九星について:

 1) 十干は、無から有への道家の思想に從う。

   病のあるなしは、先天の氣の盛衰によりきまる。

 

 2) 十二支は、陰陽学説に從う。

   慢性と急性、虚証と実証、男性の性質と女性の性質

   急性は症状激しくても治りやすい。

 

 3) 九星は、個人の性質であり

   五行の相生と相剋の関係をみる。

   病症と個人の体質との相生、相剋の関係をみて方向が決まる。

 

 3. その年の氣と病の関係:

  五行の相剋の関係で病は出やすい。

 「病に成る人とならない人のその違いはどこにあるのか?」

 それは、その人の先天の氣の盛衰による。

 先天の氣が旺盛な人は、その年の氣に影響されない。

 

 十干の氣(臓腑の氣)の盛衰によって元氣か病気かに分かれる。

 

「食べたもの」=>胃に受けて=>栄養を使う。
 =>余った分が腎臓の氣にたまる。
 飲食物と睡眠によって腎臓の氣に貯金する。
 

 

 腎臓の氣は「臓腑の精氣」の源となる。

 インフルエンザに成る人とならない人の違いはここにある。

 

 本年は巳年(みどし)で、厥陰風木司天のため木の氣の影響を受けやすい。

 

 土星(二黒・五黄・八白)の人は特に注意がいるが、

 先天の氣が旺盛ならばさらに発展していくことができる。

 しかし先天の氣が衰えていると、不調があったり病となる。

 

 4. 脉診について

  脈が分からないときは、できるだけ軽く軽く軽く軽く軽く見る。  

 

平成25年3月3日入門講座ご報告

 

北海道はたいへんな暴風雪でした。

交通事情も悪い中、男女2名の学生の方が参加されました。

 

はじめに、現会員の先生からご挨拶がありました。

鍼灸学校入学と同時に本会に入られて、

昨年、卒業と同時に開院されました。

子供のころから虚弱体質であったためお母さんに連れられ

この治療を受けて丈夫になっていたとのこと。

運氣論治療を、植物に水を与えて潤うことに例えて話されました。

 

体の内側から気力を補う感覚なので、ぴったりの表現と思いました。

 

次に会長より、お話しがありました。

 大まかには

 ・個人の体質によって治療法が違うこと。

 ・運氣とは天文学であり、絶対的な自然の道理ということ。

 ・自然の道理にもとづいて干支九星を表している。

  干支九星は中国哲学の共通用語であるということ。

 

 ・脈診によって、病の自覚がなくても分かること、

  また問診や言葉に惑うこともないこと。

 

 ・治療について

  体力を補う「本治法、症状を取る「標治法

  現代の人は体力低下しているため内側から体力を補う治療が必要。

    心と体と思考を全体で見ること。それは、病は日常生活の中に原因が

  あるから。

 

  精神疾患、難病、癌、発達障害などの難しい病に対応できる治療。

  病名や症状に惑わない。

 

 ・今年の運氣の傾向と出やすい病症。

 

 ・個人の体質を知り、健康な状態を知ることが大切。

 

 ・東洋医学の最終目的とは何か?

  あるがままに 自然に 楽しく生きる

  治療家はそのためのお手伝いをすること。

 

 ・運氣論治療は、

  自然の道理に則ることにあり自分の考えは入れられない。

  接触鍼で内臓を調整していく。痛み熱さを与えない。

 

 ・学習方法

  自主学習の方法

  脈診の練習の場

  メーリングリストなど

 

また、参加された方の生まれ年の干支九星から体質を知り

治療方法を導き出しました。

 

最後に実技を体験していただいました。

 

平成25年2月10日 勉強会のご報告

 

午前の講義は、

 〇新入会員のための基礎講座

  テキスト第3章 上級各論と臨床

   Ⅰ「空・時・間」と五運六氣

   Ⅱ運氣相合  

 

 〇四聖心源(しせいしんげん) 卷一 天人解

  〔陰陽変化

  〔五行生剋

 

 1)四人の聖人(黃帝、岐伯、越人仲景)の心のみなもと。

  心(こころ)とは、すべての法則の源(みなもと)であり、

  すなわち「宇宙の法則」です。

 

  経絡流注の流れに沿うことは、質を作ることです。

 

 2)氣から陰陽に分かれ、陰陽から五行に分かれていく

   つながりを学びました。 

   

  ・氣はなぜ陰陽になっているか?

   => 氣は陰陽を含み、則ち清濁があり、

      清は浮きのぼり、濁は沈み降る。自然の性なり。

 

  ・陰陽は、

   形が出来ていく出発点です。変化の始まりです。

   現実の肉体の世界です。

 

  ・清濁の間は、是れ中氣をいいます。

   中氣とは、陰陽升降の枢軸。いわゆる 土 をいいます。

 

  ・土 プラス 四象 イコール 五行

   四象(ししょう)の原形は、春夏秋冬の意味であり

   その中核は 土 です。土は、中央。中氣とは、中央です。

    人体の真ん中にある脾胃です。

 

  ・枢軸の運動は、清氣は左旋しのぼって火と化す、

          濁氣は右転し降って水と化す。

 

   枢軸つまり中氣の運動、脾胃を中心にして清濁を分ける。

 

  臨床との結びつきを教わりました。

  五行の相生、相剋、比和の関係は、人との結びつきや、自身の成長の指針となるものと感じました。

 

午後は、実技でした。

 本日の干支九星は、丁 未 八白土星(ひのと ひつじ はっぱくどせい)です。

 丁 :木運不及 北政論

 未:太陰湿土司天、太陽寒水在泉

 八白土星:八卦は下から 陰 陰 陽

 

 その日の脈状は、女性は右尺中大の脉、男性は左寸口大の脉

 

 脉診は、左右上下の大小を確認しましたが、

 脉の大小を見間違うのは、手が重いということ、

 教わりました。

 

 治療前後の顔色の変化。

 寝不足による黒ずんだ部分が、治療後に赤らんでいくことを

 確認しました。

 

 2月立春から新年度がスタートしました。

 

平成25年1月21日 勉強会のご報告

 

札幌エルプラザにて 北海道本部定例会が行われました。

 

午前の講義は、

 〇新入会員のための基礎講座

 〇自由研究発表 難経本義大鈔より三十難本義栄衛清濁について

 〇運氣論奥諺解(うんきろんおうげんかい)天符を論ず第十七

 

 この日は二十四節気の大寒(だいかん)で、五運の初の運のはじまりであり、六氣の初の気のはじまりです。

 

今年は 癸 巳 五黄土星 (みずのと み ごおうどせい)です。

 癸は火運で五行の火、巳は厥陰風木司天で五行の木、五黄土星は五行の土運ということで、司天が親で五運が子、親が子を生む関係が木生火と相生し、五運と九星の関係が火生土とこれも相生となることから、物事の方向性や病と治療の方向性などを教わりました。

 

「天符(てんぷ)「歲会(さいえ)「太乙天符(たいいつてんぷ)の各年の病の特長を教わりました。

 

栄衛の清濁:

 栄氣は、上を主るから陽氣で「清らか、また陽中の陰氣ということから「濁です。

 衛氣は、下を主るから陰氣で「濁、また陰中の陽氣ということから「清です。

  

午後の実技では、

 脈診および刺鍼の練習

 

 この日の干支九星は、丙 戌 五黄土星 で

 十干は丙(ひのえ)なので五運は水運

 十二支は戌(いぬ)なので六氣は太陽寒水司天、太陰湿土在泉

 九星は五黄土星

 

 その日の脈状、男女の違いを確認して、

 虚実の判定、証を立てて治療、

 治療前後の脈を確認しました。

 

 脉の大きさを、脈を感じる表面でみること。

 脈の硬さを、沈位のところまで下げてみること。

 など意識しました。

 

終了後、新年会で美味しい料理を食べながら楽しく語らいました。

 今年もどうぞよろしくお願いします。

 

 

平成24年12月9日 勉強会のご報告

 

札幌 エルプラザにて北海道 本部の定例会がありました。

 

午前の講義は、

 〇新入会員のための基礎講座

 〇自由研究発表:九星気学について

 〇運氣論奥諺解(うんきろんおうげんかい):客気を論ず第十六 

 

実技では、

 〇呼吸と脈の病の判断と調整について

  秋冬の場合のあるべき状態を知り、

  違っていた場合に、治療によって調整有るべき状態に調整されることを確認しました。

 

  呼吸は自律神経を調整する唯一の方法であり、大切なことを学びました。

 

 〇膝痛の治療について

   痛みに効果的なお灸のポイント、

   テーピングの手法の指導がありました。